Shibuya Hack Project

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2017.09.19 Tue

キャットストリートは、アツかった。

さて、渋谷の道玄坂さんの、”花壇”に続いて、
「渋谷極小特区計画」の次のテーマは渋谷から表参道に続く、「キャットストリート」。

かつては渋谷川が流れていた、この道は、
きらびやかな表参道を横目に、
裏原ファッションや、江戸時代には忍者の隠れ里(!)だった場所。
いつの時代も、「裏」のカルチャーを支え、愛される
この道が、今回の特区のテーマです。

 

キャットストリートの、文脈を発掘する。

 

31℃を超える、猛暑日の中集まったのは、
建築家やデザイナー、学生、編集者、ハードウェアエンジニア、そしてサックス奏者とツワモノ揃い。

まずは、キャットストリートの公園に集合し、ストリートにぐっと入り込むことに。

 

「このストリートで、”ワタシ的ベスポジ”を陣取って、15分間佇んでみましょう。」

 

まちを、いつもより細かく、よ〜く見るために、
それぞれが思う、ベストポジションをマスキングテープで陣取り、
そこに座ったり、立ったり、好きな格好で佇んでもらいました。

あまりの暑さに、必殺アイテム投入ということで、アイスを配布。
さぁ、陣取りウォークスタートです。

階段をわたしだけのソファーにしてみたり、

ビルとビルの隙間の、風が取り抜ける場所で、配管を椅子にして佇んだり、

ストリートの風景を一望できる花壇を大胆に陣取ってみたり、

こうしていると、以外とわたしたちは、普段の生活の中で見過ごしている
都市の姿があることに気付かされます。
(半強制的に)思い思いのスタイルで佇める場所を探すことで、
新しい都市の「見方」が付与され、細部の都市の風景が浮かび上がってきました。

 

わたし的な、佇み方を発想する。

 

まちの文脈を感じたあとは、
それをもとに、それぞれが、それぞれの解釈で、
このキャットストリートという場所で、どんなこと過ごし方が生み出しうるか、
スケッチをしながら考えていきました。

ある人は、プライベートとパブリックの「境目」に注目し、
共通の#”水=用水”を道にただ、置いておく。そのことで勝手にうまれていく地域やまちの活動やコミュニケーションを誘発するというアイディアをスケッチしたり、

ユニークな発想がたくさん放出されました。

つくっちゃったら、はやい。

 

さて、そんなこんなで、百聞は一見にしかず。
簡単でもいいたから、それをイメージできるものをつくってしまう。それが今回の企画のキーです。アイディアを絞って、チームに分かれて、プロトタイプを制作。
生まれたのは2つのアイディア

 

「ダンボールウェイズ」

 

“アパレルが多いから、結構ダンボールがセール前とかめちゃくちゃ出るんですよね。”

キャットストリートで活動するメンバーからのそんな発言をベースにうまれたのがこのアイディア。
アパレルショップからでるダンボールは活用して、店じまい後のアパレルショップの店員たちがちょっとそこらへんで、飲んだり仲間とくつろげる即席の居場所をつくるというアイディアだ。

わたし的お気に入りポイントは、アウトドアブランドが多いあのみちで、「ベルト」をうまく機能を付与するアイテムとしてつかっているところ。

 

「NOT NOT ALLOWED」

 

“ある店の横に屋上につながる階段があって、そこをフラッと登って行ったらキャットストリートが全然ちがう風景にみえたんだよね”

以外とまちのなかで知らないスポットや、やってはいけない、やれるはずがない、と勝手に思い込んで見過ごしてしまっていることは多い。
そんな隠れたまちの魅力に注目したのがこのチーム。
看板が多いキャットストリートの看板裏を有効活用して、まちの新しい側面を発見する視点を授ける「まちのキャプション」をつくるというアイディア。

禁止ではなく、許容のサインを。

 

きっと、こうやって、小さく風景はつくられていく。

 

本当にちょっとしたことだけれど、
都市はまだまだ余白で溢れている。
だから発想が次から次に湧いてくるし、
それがもしかしたら実現しちゃうかもしれない。
そんな期待感がこのまちにあるのも、このまちの魅力。

さて、次は本格的に導入をめざし、まちと組んで実施していきます。
次の渋谷特区計画をお楽しみに。

 

[執筆者:Yukako Ishikawa]