Shibuya Hack Project

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2017.08.26 Sat

渋谷のパブリックスペースは、もっと楽しく、面白くできる! 「渋谷道玄坂 花壇」キックオフ!

風景に溶け込んでしまっている道玄坂の花壇

道玄坂の歩道をよく見回すと、車道側に花壇があるのを知っていますか?
109の交差点周辺から、道玄坂上まで。ズラリと並んでいます。

この花壇が成立する裏には、管理をしている人や定期的に花を植え替える人。
掃除をする人。ゆるやかなまちのコミュニティが中心となり、もっと賑やかで
楽しい渋谷になることを願って、お世話をしてくれています。

一方、関係者が肩を落とすのは、花壇をマナー構わず使う人々の行為。
ゴミを放置したり、乱暴に座って花を潰したり…というのが後を絶ちません。

ではどうしたら、みんなが楽しく、マナー良く花壇と関わりたくなるんだろう…。

その答えを形にして、実現するため、
8/23に「渋谷極小特区計画 〜道玄坂花壇HACK編〜」という、ハッカソンを実施しました。

お題は、「今の道玄坂花壇の課題を失くす、ツールをつくること。」

年齢も属性も幅広く巻き込んだ、道玄坂花壇HACK

当日は、高校生、大学生、グラフィックデザイナー、プロダクトデザイナー、研究者、バイオ研究者、編集者など、多様な属性の10代〜50代の面々が18名ほど集結。

ゲストには、花壇の運営に関わる道玄坂青年会の会長 長谷川さんと副会長 大西さん。
アドバイザリーゲストには、新しい都市デザイン研究をする慶応大学の石川初先生と建築ユニットのmi-ri meterを招待。

前半には、長谷川さん、大西さんからの「花壇の成り立ちや課題」のインプット。

その後道玄坂に出ていって全員で現地フィールドワーク。

得られた知見やインスピレーションをヒントに、アイデアを出し合い、最終的に4つのチームに分かれてアイデアをプロトタイピングにまで仕上げ、発表を行いました。

アイディアのタネを求めて、渋谷のラヂオやエリアマネジメントが発表に参加

この瞬間の空気を共有したくて、発表会には、道玄坂青年会や振興組合のメンバーなど花壇にかかわるまちの人々のほか、渋谷区、渋谷のエリアマネジメント関係者、渋谷のラジオなど。これからの渋谷の都市づくりに関わる総勢20名以上もの見学者にも集まってもらいました。

各チームからのアイデアはこちら

「スキマつぶし」
花壇と花壇のスキマ。時間のスキマを活用した、佇めるエリアつくり。

「428」
「渋谷を自分の庭にする」をコンセプトに、花壇のスケールを42.8センチ各のモジュールに細分化し、個人の庭スペースとして解放するというアイデア。

「#シリプロ」
428と同じく、花壇スケールを42.8センチ各のモジュールにし、自分のお尻の型を3Dスキャンしたオリジナル椅子を一定期間設置できるというアイデア。

「打倒ポイ捨て」
ゴミはきっと、変わらず捨て続けられる。ゴミはなくならず、溜まり続けるということを可視化するというアイデア。

XSから始まる、渋谷にいる全ての人のためのデザイン

ゲストや見学者からも、中には今すぐ小さく始められそうなアイデアもある! とポジティブなフィードバックが多数飛び交い、大いに盛り上がりました。 いずれのアイデアからもにじみ出ていたのは 「花壇は誰のものなのか」「自分から関わりたくなる単位の再構築」など。 これまで都市計画が率先して進めてきた、「全てのための人のデザイン」という方向性は、ある種対角となる、「私のためのデザイン」、「あの人のためのデザイン」といった、個人の顔が見えてくるような設計が大事なのだと感じた一日でした。 来月には、ここで出てきたアイデアを選定し、次のフェーズに進んでいきます。
引き続き、楽しくやっていきましょう!

 

[執筆者:Eri Iwasawa]